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2006年11月11日 (土)

月に一度の・・11月

予約は11時30分

休日ならゆっくり寝ていたい時間帯だ。。

10時に起きボサボサの髪にトリートメントをつけ髪を整え

念入りに歯磨きをし、洗い立ての髪の臭いを残し家を出る。

歯科に着くとパートであろう歯科助手の疲れた笑顔に迎えられる。

”こんにちは”

”あら、久しぶりね” 忙しそうに返事を返す。

実際に、仕事の都合で誰も居ない遅い時間にしか診察を受けていなかったので

歯科助手の顔を見るのも、受付に待つ人を見るのも久ぶりで新鮮だった。

診察券を渡すと事務椅子に座る事もなく歯科医の元に戻っていった。

待合室には他人の事を大げさに書いた週刊誌が無造作に置かれている。

興味の無い雑誌を広げグラビアのはちきれんばかりの写真に目を奪われていると

奥の診察室から私を呼ぶ声がする。

歯科助手が扉を開け”どうぞお入り下さい”。作り笑顔は変らずに

彼女にしたらそれが工程なのだから・・

私は白く軽い扉を開け、籠に荷物を置き、いつもの診察椅子に座る。

”こんにちは、いらっしゃい”先生が顔を覗かせる。

先生に涎掛けをしてもらい椅子が段々とベットのように伸び

先生の膝元に私の顔は納まった。

”じゃぁ口を開けて” 医療手袋に包まれた人差し指が私の唇に触れる

ゴムから伝わる手の温度を感じて居ると、冷たい鏡の付いた器具を挿入される

今日に限って”順調だね”という褒めの言葉が無い。

私は先生の言葉を待つ。

”じゃぁ、今日は上の前歯2つだけ装具の位置を変えますね。少し痛いですよ”

”はい” 

羽交い絞めにされていた歯の針金を全て落とすと歯の自由を感じる。

前歯2本の装具を外し接着剤をゴリゴリと削り落としうがいをすると

余計な物の無い歯が舌触りで確認できる。嬉しくて鏡を借りた。

あと何ヶ月だろう。金具の無い状態になれるのは・・・

鏡の前で私も作り笑顔をしてみた。

装具を付け直す為に席をはずしていた先生が戻ってくる。

歯の表面をキレイに削り接着剤の冷たさを歯で感じると同時に

接着剤特有のシンナーのような鼻を劈く臭いで意識が遠のく・・

気がつけばもう装具取り付けは完了していた。

いつもの太い針金を挿入し、手馴れた手つきで歯を固定していく。

”お疲れ様でした、じゃあ来月!お待ちしています。”

私も来月が楽しみである。位置を変えた前歯は

どうのような変化を見せるのであろうか?

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