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2006年12月14日 (木)

月に一度の・・12月

”忘年会は焼肉行こうよ!”

賛成の声の中、私の心も焼肉に賛成だったのだが・・

皆の意見を押し切ってまで反対せざるをえない行事が私には控えていた。

忘年会は”しゃぶしゃぶ”に決定。

仕事を終え、明かりの灯る街並に人は姿を消していく。

ビル街の落ち着いた佇まいの店、着物姿の若い女性が丁寧に迎え部屋に着くと

お酒が進む小料理が並び、出汁と豆乳の鍋が私の前でコトコトと湯気を立てる。

薄切りにされた肉が花びらのよう。きれいなピンクを湯気の立つ白い海に泳がせると、

うっすら豆乳を絡めた肉が食べ時の顔を覗かせ、私の口内からは唾液が溢れた。

ゴマダレにニンニクを落としたくなる心を抑え、あっさりとポン酢・もみじおろしでほうばる。

たらふく肉を食べ皆ご満悦。

忘年会という名のいつもの飲み会は何の文句もなく閉幕した。

翌朝、念入りに歯磨きをし口臭をチェック、洗いたての髪の匂いを残し家を出る。

向かうは歯医者。

そう。歯医者の為にニンニク臭くなる焼肉はどうしてもパスする必要があったのだ。

そして、今日も薄く白い診察室のドアを開け笑顔で先生が待っている。

”こんにちは。さあベットへどうぞ”

眠そうな顔をしていたのか?言われるままに診察椅子に寝そべり

涎掛けをした私は口をあける。

ゴム手袋が私の唇をひろげ先生は言う。

”いいよ、よく動いてる!”今月は褒めの言葉を聞き、私も安心したのか

診察椅子がベットのような心地よさに変り眠気に襲われた。

金具を付け替え、接着剤の匂いで意識が遠のき

気が付けば針金もきれいなものに変っていた。

今度先生に会うのは来年。

素敵な笑顔、素敵な歯並びへの道程はまだまだ遠いようだ。

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コメント

ほうこれがうわさの裏ブログですか。お初にお目にかかります。
褒めれば、歯も調子に乗って動くんですかね。
なんだか歯に愛情を持っている先生ですね。

針金があたったり、ゴムが外れたり、食べ物がつまったり、自分の矯正を思い出します。
自分の場合は、親知らずの手前の歯を抜いて、親知らずを手前の歯に見せかけるために引っ張ってくるという荒業でした。
まだ経験はないですが、彼女の親に挨拶に行くよりも大変な作業だと思います。
1年だか2年だか、忘れるぐらいの期間を経て、ようやく親知らずも他の歯と仲良く暮らせるようになりました。

投稿: indu | 2006年12月15日 (金) 00時13分

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